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カテゴリ : リレー

腹の虫の話し

日頃より商品マスタについてご指導を頂き大変お世話になっております大先輩、元気100%のA.O.さんよりご紹介頂きましたK.Y.です。どうぞ宜しくお願い致します。
とはいえ、ご指名は頂いたもののなかなかブログに書く様な出来事や話題がなく困っていました。いつもの休みの過ごし方といえば録画したビデオをダラダラ、買いためした古本をダラダラ。大昔の話ですが高校の頃、生物室にある大きなビーカーで飼育していたプラナリアのごとく、部屋のフローリングの上をニョロニョロ、ゴロゴロとしております。
この様な不健康な生活を続ければ、きっと自分は退化していくのでは?と不安になる今日この頃です。
(ちなみにプラナリアは寄生虫ではありません)
さて本題に入ります。
表題の「腹の虫」ですがいろいろな意味がありますよね、・おなかがすくと鳴く虫・気持ちがおさまらない時の感情の虫・お腹の中に寄生する虫 等々があります。今回は寄生する虫(=parasite)について書きます。


ここ数年、スーパーの生鮮食料品売り場で見かけるサンマ(秋刀魚)について気になる事があります。
先日(12月上旬)も旬をとっくに過ぎ細くになってしまったサンマのお腹の部分です。
【店頭のサンマ】

写真1

表面は銀色でキラキラと光っており本当にきれいですね。まさに天然色、見ていて全く飽きません。
しかし、腹部に多数ある黒いアザのようなものが少し気になっておりました。実はこれサンマウオジラミという外部寄生虫の吸着した後なんです。体の腹部あたりに寄生し血液、体液を吸った後の傷口だったんですね、虫といっても甲殻類の小動物のようで東京都福祉保険局にも掲載があり「人に寄生せず、誤って食べも人体に影響ない」との事です。店頭に並ぶときまでにはサンマウオジラミは取れてしまい実物を見かける事はありません。
まぁどんな傷口であれ塩焼きにしてしまえばおいしく頂けます。
サンマといえば気になってた事がもう一つあります。焼いたサンマを食するときに必ず内臓を開きます、肛門あたりに結構な頻度で見つける事ができる不思議な物です。肛門あたりにきれいなオレンジ色でヒョロヒョロ数センチの細長いやつ。私は今の今まで腸の一部かと思っておりました。皆さんも見たことありませんか?焼いても鮮やかなオレンジ色した細長いもの。この虫は、ラジノリンクスというサンマを宿主とする寄生虫なんです。吻、頸部に鉤があることから鉤頭虫類の仲間であるとか。前述のサンマウオジラミ同様に都保険福祉局(ホームページ)には「人体へ影響ない」との記載がありました。ご安心下さい。味には全く影響ありません。

実は、ここ数日、そのラジノリンクスを撮影する為に最寄り駅近くにある定食屋さんに三晩通いましたが、いつも出現してくれるラジノリンクスは現れませんでした。

これにて、サンマの疑問点は解決致しましたが、サンマの写真1枚でブログを終わるわけにもいかず。
せっかくの機会ですので、この生き物たちを勉強するために寄生虫専門の博物館行くことにしました。ここが「公益財団法人 目黒寄生虫博物館」です。約10ぶりの再訪問となりました。

【博物館入り口】

写真2

すでにテレビや雑誌で数多く紹介されておりますのでご存知の方も多いと思います。アクセスは目黒駅から徒歩12-13分(大鳥神社近く)です。
それでは、簡単にご説明致します。興味あれば目黒寄生虫館さんのHPを御覧下さい。国内、海外含めて寄生虫のみの専門博物館は非常に珍しい様です。
1階が展示ルーム、2階が展示ルームとミュージアムショップです。一見狭く感じますが日頃なかなか見れない寄生虫がテーマ別にたくさん展示されており見ごたえは十分にあります。入場料は無料です(1階に寄付箱が設置されてます)。

 

1階フロアーのテーマは、「寄生虫の多様性(Diversity of Parasites)」
主に哺乳類、魚類の寄生虫を分類分けして展示しています。

【1階展示室】

写真3

約10年前に見学した時と比べると、標本が非常に見やすくなっております。大きくてとっても長い条虫標本はブルーバックとなっていました。反射光とブルーバックの演出で白い胴体の節がわかりやすく目視できる様に工夫されています。
尚、写真には見学者が一人も写っていませんが実際には、1階、2階で計40名ほどの方々が熱心に見学してました)

 

【1階 寄生虫の分類パネル】
まさに多様(Diversity)ですね。

写真4

 

 

2階フロアーのテーマは、「人体に関わる寄生虫」
一度は聞いたことのある寄生虫とその寄生ライフサイクルがパネルでわかりやすく解説されています。
ホリマリンの中の長い「虫」たちも堂々としています。
【2階展示室】

写真5

学校ではすでに検査がなくなったと噂に聞いた、あの嫌な思いでしかないセロファン検査の蟯虫、それに回虫、ここ数年話題になっているエキノコックス、アニサキス(人間には一時寄生)等々。 勉強になります。
ちなみに、今年の大河ドラマの西郷どん(西郷隆盛)の主人公は、バンクロフト糸条虫に感染し象皮症であったとパネル説明がありました。後で出てくる藤田紘一郎先生の「空飛ぶ回虫」にも同様の記載があります。


さて、見学後は是非ミュージアムショップへお立ち寄り下さい。お土産を買うことにより寄付にもつながりますよ。
【イラスト付きクリアーファイル(左側)】
今回記念に購入した9種類のイラスト付きクリアーファイルです¥380。

写真6

このファイル仕事で使用してます、見たい方はお声がけください。


また、おすすめ本を2冊紹介します。(既に新刊が出ていればそちらをご確認ください)
【おすすめ2冊】

写真7

この博物館の創設者である亀谷 了先生「寄生虫館物語」、サナダムシで有名な藤田絋一郎先生
の2冊です。
最期に、ペットを飼われている方々は一度参考に見学されてはいかがでしょうか?ペットと生活するうえでいろいろと参考になると思いますよ。
以上ここで終わりにします。ご覧頂きありがとうございました。

 

次回は、大先輩の大手町Y.S.さんにバトンをお渡しする事にしました。
大手町オフィスでは、一人で大変な業務を担当しているにも関わらず、いつも前向きで周りの雰囲気を明るくしてくれるムードメーカーです。私、見習うばかりです。
Y.S.さんよろしくお願い致します。

K.Yoshida

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