東通産業株式会社

事例

茨城県稲敷郡河内町様

災害時の長時間停電に備え、小型かつ大容量の蓄電池システムを納入

 茨城県河内町役場庁舎に、太陽光パネル20kW ソニー製オリビン型リン酸鉄リチウムイオン蓄電池49.5kW の蓄電池システムを2013 年3月に納入いたしました。
河内町は茨城県の南端に位置し、利根川を挟んで千葉県と隣接している河内米とレンコンが名産物の自治体です。
2011 年3月11 日の東日本大震災の被災地である茨城県は、地震による停電の影響も多く、被害の状況や避難状況などの情報収集が困難となりました。
河内町では、災害時の活動拠点となる役場庁舎の電源確保のため、環境省のグリーンニューディール基金を活用して太陽光発電・蓄電池設備を整備いたしました。

蓄電池の選定経緯

蓄電池の選定経緯01

(1)災害拠点として、停電時に長時間運用が必要なこと

東日本大震災の時は電気の復旧までに時間がかかり、照明をはじめ電気を必要とする機器が全く使用できず、業務の継続が困難な状態となりました。そこで電気の確保を最重要と位置付け、長時間の停電に備えた巨大な蓄電設備を計画されました。自動車等でも使用されている一般的な鉛蓄電池では、大容量を確保するためには広い設置場所が必要とされるため、庁舎内でも場所の確保ができませんでし た。今回ご提案したリチウムイオン電池は小型でありながら大容量の電力確保が可能であるという特性を持ち、お客様の設置場所と容量のご希望に添うことがで きたため、ご採用いただきました。

蓄電池の選定経緯02

(2)長時間停電に備え、太陽光発電と蓄電池だけで自立可能なこと

停電が長時間続き蓄電 池の電力が不足してきた場合に、太陽光発電と連携し日中に素 早く充電する必要があります。通常のシステムでは太陽光パネルからの電力(直流)をパワーコンディショナー等で交流に変換し、蓄電池に充電する際に再度直 流に変換して充電しているため変換ロスが多く発生します。それに対し本システムでは、太陽光パネルから発電される電気を変換することなくそのまま蓄電池に 入力することで、電力の変換による損失を低減し、高速充電によって効率良く電力を蓄積する事が可能です。

(3)高い安全性

災害時の重要拠点という位置付けの庁舎であるため、万が一の火災や衝撃等に備えた高い安全性を求められる中、本システムは国内外で安全規格を取得している安全性の高さを評価いただきました。

(4)長寿命

選定の際は、蓄電池の寿命が長く、今後発生する蓄電池の交換費用などランニングコストの抑制も条件のひとつでした。 その点においても、サイクル特性で、DOD100%(注)、10,000 サイクルで容量維持率68%で、毎日充放電して使用した場合でも期待寿命15 年以上で、かつ、メーカー電池保証10 年という長寿命を実現したソニー製オリビン型リン酸鉄リチウムイオン蓄電池を大変評価いただきました。

太陽光発電パネルを併用

太陽光発電パネルを併用

システムの特徴としては、庁舎屋上に設置した太陽光発電パネル(20kW)より蓄電池に電気が供給され、庁舎内の照明やコンセント等に接続されており、太陽光発電をフルに使用できる点が挙げられます。大容量の蓄電池を生かし、非常用の機器だけではなく日常使用する機器にも接続されているのが大きな特徴です。
(停電等の非常時には、優先度の低い機器を自動的に蓄電池システムから切り離す、電源制御盤を導入いただいております)

電力のピークカットにも対応

電力のピークカットにも対応

メーカー10 年保証の長寿命リチウムイオン電池の特性を生かして、災害用の蓄電設備としてだけではなく、太陽光発電の電力がまったく無い天候時も蓄電池から電力を供給できる優れたピークカット(ピーク時の電力需要を減らす)が可能になります。 (通常の太陽光発電では、発電している時のみのピークカットですが、夜間でもピークカットが行えるシステムとなります。ピークカット容量の設定により、使用可能な電力を細かく設定できるので、災害時に電池容量がゼロとなるような事態を回避できます。)

お客様の声を十分取り入れて設計

導入にあたり、システムの設計には弊社だけではなく、日常使う機器への接続要望等、お客様の声を十分に取り入れて設計いたしました。使い勝手も含め、お客様からは高い評価をいただいております。


(本文中、お客様の敬称は省略させていただきました)

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