東通産業株式会社

事例

慶應義塾大学様 三田キャンパスG-SEC Lab

21世紀の危機問題により良い解決策を 研究者が集い、協働作業を行う空間


 2000年4月、慶應義塾大学三田キャンパスに東館が建設されました。東館は、研究組織「グローバルセキュリティ・リサーチセンター(通称G-SEC/ジー・セック)」の拠点として設計された研究空間です。当社首都圏営業部では、日本電気(株)、ソニーマーケティング(株)と共同で、東館の6、7階に、協働研究のための作業空間「G-SEC Lab/ジー・セックラボ」を納入させていただきました。

21世紀の多様な危機問題を解決するために……G-SEC Labの大きな役割

21世紀の多様な危機問題を解決するために……G-SEC Labの大きな役割

 地球環境、エネルギー問題、人口問題など、21世紀における多様な危機問題を解決するためには、複数分野の研究者が協働研究を行うことが必須です。「G-SEC Lab」はリアルタイムでの情報収集や高度な情報処理技術をサポートする研究空間として、学内外の多くの研究者、政策決定者に広く開放されています。

 同Labの大きな特徴は、システムコンセプトの「情報をいかに速やかに処理するか」に基づき、情報の表示方法が豊富であること。正面の200インチの大スクリーンをはじめ、右手の50インチ16面マルチ表示スクリーン(200インチ)、50インチプラズマディスプレイ(PDP)10面、さらに29インチモニターを設置したグループミーティング用の移動ワゴンが6台用意されています。16面マルチは1、4、16画面から表示方法を選択し、多くの情報を一括表示することが可能です。

 また、それらに表示する映像ソースも豊富で、CSチューナー(16台)やビデオ(16台)、デジタルビデオ、DVDなどがあります。

 もうひとつの特徴は、生きた協働研究の実践のため、参加者が一方的に情報を受けるだけにとどまらないシステム作りを心がけていること。映像ソースとしてもう一つ、参加者の持込パソコンが挙げられます。参加者は自席から、正面スクリーンなどに持込パソコンのデータを表示し、情報を瞬時に共有することができます。持込パソコンの接続パネルは43ヵ所用意しました。

AVサーバーにアクセスし、さまざまな場所からシステム制御ができる

 本システムの心臓部であるAVサーバーを制御するソフトウェアは、当社が専用に開発しました。このAVサーバーにアクセスすることで、スクリーンやPDPへの投影、送出映像ソースの選択や環境設定などの制御を、持込パソコンなど、異なる場所(機器)からできるようにしています。

システム制御できる場所(機器)は以下の通りです。

「ミニスタジオ」総合的なオペレーションが可能

「ミニスタジオ」総合的なオペレーションが可

 システム制御用パソコンのほかに、デジタルビデオ、ノンリニア編集システムがあります。同Labには6台の室内カメラが設置されており、研究会やセミナーなどの収録、編集はここで行われます。

「操作卓」新しいタッチ操作システムを採用

「操作卓」新しいタッチ操作システムを採用

 液晶プロジェクターで投影したシステム制御用パソコンの操作画面が、机上のガラス面に映し出されています。このガラス面をタッチし、システム操作を行います。

特許出願中の「新しいタッチ操作システム」

ガラスを指で触った状態を裏面から白黒CCDカメラで撮影すると、指が触れている部分だけ白く写ります。この現象に着目したのが、操作卓に採用されている新しいタッチ操作システムです。従来の電気信号を利用したタッチパネルとは異なり、指で触れた白い部分を位置信号に変換して、押された部分を読み取る方式。現在、同大学と当社が共同で特許を出願しています。

「移動ワゴン」グループミーティングをより効果的に

「移動ワゴン」グループミーティングをより効果的に
写真/特記なきは弊社撮影(写真の転載、転用はお断りします。)

 資料提示装置と29インチモニターを備えた移動ワゴンは、床の接続コンセント(6ヵ所)につないで使います。専用に開発した制御ソフトを入れた赤外線制御装置(リモコン)を用いて、持込パソコンの画面をワゴンのモニターだけでなく、正面スクリーンや16面マルチ、PDPにも送出できます。逆に、すでにそれらに表示されている映像をワゴンのモニターに取り込むことも可能です。

「持込パソコン」個人から発信された情報を手軽に共有

 持込パソコンのデータは、正面スクリーン、16面マルチ、PDPに送出できます。AVサーバーにアクセスするだけで、持込パソコンを送出するための操作画面が表示されます。複数の参加者が操作を行った場合、後押し優先になります。

 同Labでは、将来的にはキャンパス間のみならず、世界各地とのテレビ会議や遠隔授業などを行うことも考えられており、今後ますます活発な研究活動が行われる空間になりそうです。


(本文中、お客様の敬称は省略させていただきました)

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